高次脳機能障害の症状について


 50周年記念フェスタでは、多くの方と高次脳機能障害について考えることができました。ご参加ありがとうございました。さて今回は、高次脳機能障害の症状をお伝えするシリーズの第1回目です。

《半側空間無視》

 右の脳が損傷されると、左の視野に障害が起こることがあります。それは左側が見えなくなっているわけではなく、左側に意識が行かないために左側にある物が認識できない症状です。
 半側空間無視の病巣は主に右半球頭頂葉(下頭頂小葉)を中心とする障害です。

   このような症状がみられます。
1、食事をする時、左側にあるおかずに気づかず残してしまう。
2、ひげを剃ると左側を剃り残す。
3、本人から見て左側の物や人によくぶつかってしまう。
4、左の足元を見ない。
5、探し物をしてもたいてい左側を探していない。
6、顔や、目線が右側を向いていることが多い。
7、10万単位以上の数字を見せて読んでもらうと読み間違える。(150000→50000)
8、横書きの文章を見せると、左の部分の読み落としがある。


<引用>中島恵子:脳の障害と向き合おう!
         ゴマブックス、2001




高次脳機能障害の特徴的な症状について第2回目です



 失行(行為と動作の困難)


 手足を動かすことはできるのに、意図した動作や指示された動作が行えないという症状です。具体的には、歯を磨こうとして、歯ブラシをどう扱ったらよいか分からず、歯磨きのチューブを口に持っていくとか、食事の時にスプーンやフォークをどう扱って食べたらよいかわからないなどの状態です。軽い人ですと、単に動作が拙劣であったりします。
東京都心身障害者福祉センター 情報シリーズNo. 11
1999年4月
 前回の専門小委員会では、改めて障害の特徴を見直し、困ったケース事例など話し合いました。メンバーからの感想では、OT・ST・医師などから「失行障害があり、構成力に問題が…」とか「認知障害です」など“診断名”を聞いても、その障害が生活上でどのような問題に繋がるのかが分からないでいたが、実際に困ったケースをメンバーで話し合うことで“診断名”と“問題”が繋がった。という声が上りました。
 今後も事例を集めて検討していく予定です。毎月第4水曜日に行っていますので参加希望の方はお気軽に声をかけてください。
東京都リハビリテーション病院
TEL: 03-3616-8600 渡辺 和未


Copyright (c) 社団法人東京都医療社会事業協会 
東京都新宿区西早稲田2-2-8全国心身障害児財団ビル TEL:03-5272-4732 FAX:03-5272-4732