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MSWの留意すべき転院援助のポイント

<第7回 在宅に帰る人たちへの援助について(下)>

 前回は、往診専門医療機関所属のMSW(以下、往診のMSW)の立場から、在宅療養に向けての援助ポイント等について、お話しました。
 今回は、往診のMSWが、病院のMSWへ求めていることを、お話していきたいと思います。

1、相談の前に確認を
 病院のMSWから、在宅療養への相談を受けるとき、情報が不足していることがあります。病院のMSWに確認すると、時には、患者さんにお会いしていないと言われます。
 相談前には、必ず、患者さんに会い、他職種からの情報も含めて、MSWのアセスメントを立て、往診のMSWに伝えていただきたいです。

2、在宅に帰る患者さんを『まるなげ』していませんか?
 患者さんが在宅に帰るには、物品の調整など様々な準備が必要です。ところが、時には、「○○クリニックで往診をしているようなので、電話して相談してみてください」と病院のMSWに言われ、在宅へのコーディネイトがされずに、往診のMSWに相談がくることがあります。これでは、患者さんやご家族はもちろん、往診のMSWも、今後どうしたら良いかわからず、困ってしまいます。
 「DrやMSWに自宅に帰るよう勧められ、往診をおこなっている○○クリニックを紹介されて電話しましたが、実は在宅療養に自信がなく、転院先を探したい」と言った内容の相談を受けることがあります。往診のMSWとしては、突然このような相談を受けても、患者さんの状態や状況がわからず、どう援助して良いのかわかりません。
 在宅に患者さんを迎えるにはご家族も覚悟が必要です。病院のMSWは、ご家族の気持ちを十分にくみ取り、アセスメントし、MSW同士連携を図っていくことが大切です。
 ゆえに、アセスメントし、コーディネイトした上で、事前に往診のMSWに相談していただけると、とても助かります。

3、カンファレンス
 前回もお話しましたが、退院後、在宅での療養を希望される場合、重症な患者さんであれば、病状や状況などをより正確に把握するために、カンファレンスをおこなうことが重要です。しかし、病院によっては、時間を作ることが難しく、おこなえないこともあります。しかし、患者さんの為にも、在宅療養がスムーズになるように、協力していただけると、助かります。ちなみに病院で、病院の医師・看護婦・MSW等が往診医と訪問看護ステーションと共同してカンファレンスをおこなうと、退院時共同指導料として、150点を病院が算定できます。また、寝たきり老人退院時共同指導料の場合は、病院で140点を算定できます。

4、情報提供書について
 往診医にかかる場合には、必ず診療情報提供書が必要です。特に、『病名・既往症・治療内容・感染症・検査データ・処方等』詳しく記入していただけると、とても助かります。在宅での検査は、病院のようにスムーズにいかず、時間がかかるものや、在宅ではできない検査もあるからです。

5、おわりに
 病院と往診のMSWが、積極的に連絡を取り合うことで、患者さんやご家族にとって、より良い在宅援助をおこなえるのではないでしょうか。ぜひ積極的に連絡をとってみてください。


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