編   集   班

番外編

患 者 さ ん は 外 国 人

 今日、日本には180万人近くの外国人が暮らしており、その数は総人口の1%を超え、日本人と結婚するなどして定住する外国人も増加傾向にあります。つまり、クライエントが外国人ということがあたりまえのこととして起こりうるのです。
 そこで今回は、いざ対応しようという時戸惑わないよう、日頃AMDA国際医療情報センターで外国人に、日本における外国語の通じる医療機関の案内や医療・福祉・保険の制度について相談・情報提供を行っているソーシャルワーカーの島崎さんに、外国人患者への援助のポイントについてお話して頂きました。

 まず、時には日本人とは違った対応が必要ですが、基本的には日本人であっても外国人であっても優遇、差別されることなく同様に対応することが前提になります。
 次に、その上でどんなことに注意しながら対応をしていけばよいのか、3つのポイントに絞ってみました。

1)コミュニケーション:英語が通じるとは限らない!?
 ほぼ世界全域から外国人が来日しており、英語が理解できなかったり、同国人同士でも民族や居住地が違うと言語が異なる外国人が多数存在します。逆に国が違っても同じ言語を使用していたり、お互いの言語が似ていて通じることもあります。通訳者を確保するための情報は、本人の身近な人に頼る他、役所や国際交流協会、NGOなどから得られます。但し、相手に伝達する方法は、言葉だけではありません。表情があります。手でも話せます。

2)医療費:医療保障は基本的人権!?
 ここで特に問題となるのは、公的保険も在留資格も無い外国人のケースでしょう。制度の適用にあたっては国から一定の見解が出されているものの、その対応は自治体によって異なります。それらの見解を把握しておくことは大切なことですが、時には使える制度がないという壁にぶちあたることもあるでしょう。そんな時、そこで終わらせるのではなく、何か方法がないのかと探求し、創意工夫すること、時には行政は働きかけていくことも大切なソーシャルワーカーの業務ではないでしょうか。

3)宗教・文化・風習:譲れるもの譲れないもの!?
 色々な場面で度々相違がみられます。つまり、医療に対する考え方や風習・食事や宗教上の儀式・価値観など、民族の数だけ異文化があるのです。例えると、イスラム教徒は豚肉を食べないということが挙げられます。これは宗教的に許されないことのようです。特に宗教が生活に根付いている場合、譲れないことがあるのだということを理解しておく必要があるでしょう。異文化についても知識を持ち、お互いが理解しようと努めることで、より良い対人関係を築くことにつながっていくのではないでしょうか。そしてそれはある意味言葉よりも大切なことです。

 最後に、時に○○人は○○だと国籍でその人柄を言い表すことがあります。確かに民族的な傾向があることもありますが、皆さんご承知の通り、人は皆それぞれ違った考え方や背景を持っています。そして、相手のことを理解しようと受け入れようと努めていると伝えること、それが信頼関係を結ぶ第一歩となるのではないでしょうか。それはもちろん外国人だけに特別にということではありません。まずはきっかけづくりに、笑顔に挨拶!などいかがでしょうか。

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