高次脳機能障害専門小委員会

  東京都リハビリテーション病院 渡辺 和未
『え〜!!せっかくマニュアル本作ったのに使わないの!?』
この題は、私がその事実を知った時に思わず叫んだせりふです・・・。その事実とは・・・。ご存知の方も多いと思いますが、平成13年から国が開始した「高次脳機能障害のモデル事業」に東京都は参加せず、国に先駆け高次脳機能障害者の社会復帰に向けて独自のマニュアルを策定するべく、「高次脳機能障害者社会復帰支援マニュアル策定事業」を立ち上げました。そして3年間分の予算をつけて活動をした成果が「高次脳機能障害者の社会復帰支援 総集編」として冊子にまとめられました。
ところが、その冊子の存在は広く周知されているとは言い難く、患者・家族会にも口コミで情報が伝わっているような状況です。もちろん、当初周知していく対象として想定された医療機関や各自治体の相談窓口などには配布されていません。そこで、東京都の福祉保健局医療政策部医療政策課医療政策係に「どこに冊子を配ったのか?」、「どのような使い方をしていくのか?」について問い合わせをしたところ、「冊子はどこにも配る予定はない」、「使う予定もない」という返答でした。しかも、たったの200冊しか作成しておらず、もちろん増刷の予定もありません!!
驚愕の事実を知り、私たち高次脳機能障害専門小委員会は「高次脳機能障害者社会復帰支援マニュアル策定事業」の成果(冊子)を広く周知し、研修などで活用できるように要望書をあげ、直接訴えていくために、9月11日に東京都医療社会事業協会の予算要望と合わせて、東京都議会各会派にこの状況について話しをしました。また現在、高次脳機能障害に関連する患者・家族会にこの件を伝え、患者・家族会からも東京都へ改善を求め、働きかけてくださるように呼びかけています。




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