平成19年度事業計画

T.基本方針 
 日本の社会保障制度が大きく動いています。障害者自立支援・介護保険・診療報酬・医療保険制度の見直し等々、今後の見通しがつかめない状況が続いています。患者・障害者・高齢者に大幅な負担増を求めるものになっており、事業者にも厳しい内容になってきております。わが国の社会保障制度はどうなっていくのかと不安でなりません。
こうした厳しい状況の中で、私たちMSWに求められるものは、ますます多くなってきております。わかりにくい制度や政策の情報をキャッチし、的確に支援できる態勢が求められますし、ソーシャルワーカーとしてより質の高い実践を展開できる専門性も磨く必要があります。協会としてはMSWとしての体系的な教育・養成に努めていきます。
 公益法人制度の抜本的改革もせまっており、新たな非営利法人の制度化にも目が離せません。協会自体も大きな転換期を迎えていますが、公益法人としてのあり方を見つめなおしていく必要もあります。そうした内容も含めて、以下の活動を展開します。

1)
公益法人としての要件整備に努めるとともに、新たな法人移行への検討をする。
2)
理事会と会員の協同により協会活動を活性化する。
3)
各ブロックや委員会との連携を図り、協会事業を推進する。
4)
事務局機能を充実させ、利用・活用しやすい事務所とする。
5)
医療福祉相談事業の充実に努め、地域医療福祉相談活動企画運営委員会を継続する。
6)
協会の事業・活動の情報提供をできる限り速やかに行うよう努める。対外的には協会のホームページを活用する。
7)
専門性の向上のため研修を行う。
8)
日本医療社会事業協会及び関連する保健・医療・福祉の団体との連携を図り、会員への情報提供に努める。
9)
会員の主体的参加により、保健・医療・福祉分野に関する諸問題の調査・研究・ソーシャルアクション及び提案を行う。
10)
医療福祉事業の充実のための要望を東京都及び都議会に対して行う。
11)
公益法人の事業として都民への公開講座を開催する。


U.管理運営方針

 公益法人制度改革法案が公布され、新たな非営利法人への移行を視野に入れ検討したい。 また、社団法人として定款に定められた各事業を円滑に遂行できるように努めるとともに公益法人の運営規定を尊守し、以下の内容に取り組むことを管理運営方針とする。 

1)公益法人の要件整備に努めると共に、新たな法人への移行準備を進める。
1.
社団法人の最高意志決定機関である総会への出席会員の増員に努める。
2.
協会活動の原資である会費の早期納入、賛助会員、寄付金の拡大を促進する。特に未納会費の回収に重点を置き、運営に支障をきたさないように努める。
3.
他法人等への移行については、主務官庁等からの情報収集に努めるとともに、会員への情報提供をし、理事会で重要課題として検討を重ねる。
4.

事務局体制を強化し、円滑な運営に努める。
会計処理を協会事務局を中心に処理できる体制づくりに努める。

2)各事業に関する会員の理解を深め、会員が主体的にかかわり、積極的に参加できるように努める。
1.
協会の独自事業としての相談会活動を行う。そのために地域の相談会活動の普及を支援し、相談会実行委員会の協力を得て、事業活動を推進する。
2.
理事会は、ブロック会・ブロック代表世話人会及び各種専門委員会と連携し会員の要望を把握し、協会活動に反映するように努める。
3.
相談会に会員ならびに他職種が安心して参加協力できるように傷害保険に加入する。また来談者に対しても不測の事態に備え傷害保険に加入する。
3)組織を強化するために会員の理解・協力を求め、協力員の増員を図る。また会員の状況を把握しやすい協会活動の基盤整備を行う。
4) コンピューターを活用し、協会事務所の機能強化を図る。
インターネットを中心に、ホームページの管理と協会の広報を行う。
5)広く都民に対する公益活動として、公開講座を定期的に開催する。
6)医療福祉関係の他団体との連携を深め、協会の社会活動を推進する。
東京都難病団体連合会主催の「難病相談会」に医療ソーシャルワーカーを派遣し、協力する。
7)次の事業について受託契約し、事業の遂行に努める。
1.
地域巡回医療福祉相談会(東京都)
2.
医療社会事業従事者講習会及び講習会成果(医療ソーシャルワークの解決技法)編集(東京都)
 
3.
医療福祉相談ホームページ(東京都)
8)委託事業の充実のために、予算の増額を要望する。
 
9) 新たな自主事業の拡大に向けた検討をする。
 
10)未加入医療ソ−シャルワーカーの入会を促進し協会組織の拡大に努める。

V.各事業計画
〔定款第1号事業〕
1)医療ソーシャルワークの普及及び向上に寄与する事業
  1. 都民の医療・福祉に関するニーズを把握し、広く都民の相談に応じるとともに、社会活動として都民を対象に公開講座を開催する。企画運営への参加を広く会員に呼びかける。〔自主事業〕
  2. 東京都難病団体連合会(東難連)主催の都民対象の「難病検診」に引き続き協力していく。年8回の開催に対し、1回の開催に必要な医療ソーシャルワーカー3名(そのうち1名は協会主催の新人研修会を終了数年目の会員)に参加を求めて行く。〔受託事業〕
  3. 「地域巡回医療福祉相談会」では各ブロックの運営委員を中心に実行委員会を組織し、協会主催で都民対象の相談会を実施する。〔受託事業〕
  4. 「江戸川区医療福祉相談会」は協会主催の独自事業として江戸川区及び江戸川区医師会との協力のもとに、都民対象に年2回独自相談会を開催し、保健・医療・福祉サービスの情報提供や個別相談を行う。〔自主事業〕
  5. 「西東京市医療福祉相談会」は、前年度まで協会主催の独自事業として活動していたが、今年度は地域巡回医療福祉相談会として相談活動を行う。〔自主事業〕
  6. 「葛飾区医療福祉相談会」は協会主催の独自事業として葛飾区、社会福祉協議会及び地域ボランティア団体と連携協力のもとに都民対象に年1回程度独自相談会を開催し、またその他区内で開催される相談会において、保健・医療・福祉サービスの情報提供や個別相談を行う。〔自主事業〕
  7. 「清瀬市医療福祉相談会」は協会主催の独自事業として清瀬市、清瀬市社会福祉協議会、清瀬市医師会その他地域の医療、福祉団体等と連携協力のもとに都民対象に年1回独自相談会を開催し、保健・医療・福祉サービスの情報提供や個別相談を行う。〔自主事業〕
  8. 江戸川区、江戸川区医師会主催(社)東京進行性筋萎縮症協会後援にて年1回開催される「江戸川区神経難病相談会」に、協会として医療ソーシャルワーカーを派遣し協力していく。ワーカーの参加を広く会員に求める。〔自主事業〕
  9. 「江戸川区医療福祉連絡会」は、江戸川区介護保険課が主催し、江戸川区医療福祉相談会実行委員会が共催し、MSWと行政、地域福祉機関との連絡会を定期的に開催するものである。協会として江戸川区周辺の当協会会員の医療機関のMSWが参加し話し合いの場を持つことに協力していく。〔自主事業〕
  10. ソーシャルアクションを行うための方法と技術を会員が修得できるように研修事業を行う。〔自主事業〕

〔定款第2号事業〕

2)会員の専門的知識・技術の向上に関する事業

  会員への教育、研修の場を提供し、会員の資質の向上と会員相互の交流の場を確保していくことに務める。また、各ブロックでの研修活動など会員による自主的活動を援助する。
1.講 座〔自主事業〕
  タイムリーな医療や福祉の課題やソーシャルワークの理論・技術・知識を取り上げ、分かり易くかつ会員のニーズに応えるよう努力する。
  今年度は夜間講座を3回実施する予定。また、カウンセリングにテーマを絞った連続講座を5回(予定)実施する。
(講師は予定であり、諸事情によって変更も有り得る。)
    【カウンセリング連続講座講師】(敬称略)
増田 起代子(東京逓信病院)
2.研修会
  @ 新人研修会〔自主事業+一部受託事業〕
新人にとって必要な知識、技術を学び、現場での活用が出来るように教育の充実を図る。
  A ソリューション・フォーカスト・アプローチ研修会〔自主事業〕
当協会の新人研修会でソリューション・フォーカスト・アプローチを学ぶ機会がなかった時代の新人研修受講者を対象に、ソリューション・フォーカスト・アプローチを学ぶ機会をつくることを目的とする。
    【講 師】(敬称略)
樋口 昌彦(至誠会第二病院)
大沼 扶美江(東京都立松沢病院)
菱川 愛(東海大学)
その他、特別講義の講師5名と現役のMSWを予定している。
  グループスーパービジョン〔受託事業〕
 講師の助言を得ながら、事例検討などによるスーパービジョンを実施し、ソーシャルワーク業務を明確化する。各講座を年間10回程度開催する予定。(講師はすべて予定であり、変更も有り得る。)
    【講 師】(敬称略)
柏木 昭(聖学院大学)
佐藤 俊一(淑徳大学)
佐原 まち子(東京医科歯科大学医学部附属病院)
田中 千枝子(日本福祉大学)
菱川 愛(東海大学)
  スーパーバイザー養成講座〔自主事業〕
    【講 師】(敬称略)
福山 和女(ルーテル学院大学)

〔定款第3号事業〕
3)医療ソーシャルワークに必要な調査研究に関する事業〔自主事業〕
  1. 医療福祉問題研究委員会
     医療福祉問題研究委員会は、理事会が承認する専門部会であり、社会福祉・保健医療分野における諸問題の調査、提言、およびソーシャルアクションを行うことを目的に来年度も調査、研究事業を行う。
 新規テーマに関しては年度のはじめに募集を行い委員会で検討する。
 「高次脳機能障害専門小委員会」は、高次脳機能障害によってひきおこされる社会福祉・保健・医療の分野の今日的課題に対してソーシャルアクションをすべく活動する。19年度も引き続き活動を継続する。
 「情報収集研究専門小委員会」は、ソーシャルワーカーにおける都内医療機関情報収集管理をテーマに、会員内での医療機関情報の質や量を充実させ、相談者に還元できるようにしていくためソーシャルアクションをすべく活動する。19年度も引き続き活動を継続する。

〔定款第4号事業〕
4)刊行物の発行等に関する事業〔自主事業〕
  1. 会員向けニュースレター「東京MSW」の発行
@定期的に発行し、会員相互の情報共有の場を目指すとともに、協会活動を発信する媒体として機能するような内容の充実に努める。
年4回の発行
協会活動の動向を掲載する
シリーズ企画の継続
  2.

機関誌「医療ソーシャルワーク」の発行

   

@医療ソーシャルワークの実践を基にした報告や研究を会員に広く呼びかけ、内容の充実に努める。
A会員のみならず社会に向けて発信するにふさわしい内容を目指して、特集の企画を行う。
*年1回の発行




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