震災支援タイトル

一般社団法人 東京都医療社会事業協会         No.8  2012.1.30

災害支援ニュース
つたえる
心をつたえる…様子をつたえる…事実をつたえる…手立てをつたえる…気持ちを伝える

 新しい年が始まって、早くも1ヶ月が経ち、寒さも一段と増して来ました。 今年最初の「つたえる」を発行させて頂きます。

 昨年の3月11日に発生した東日本大震災から10ヶ月以上経ちますが、被災地で過ごされている方々や、都内近郊に避難されている方々の多くが、様々な負担を抱えています。
 先々の見通しに関してあまりにも不透明な状況であり、今後も長期的・継続的な支援が必要となります。
 当協会においても、今後も支援活動を継続してゆきたいと考えております。
 それには、1人でも多くの会員の方々の協力が必要となります。
 また、東京都内のみならず広範囲の地域との協力関係が築き上げることが出来ればと考えております。
 今後とも何卒よろしくお願い致します。

社会問題対策部 加藤 淳
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第3回 震災支援対策委員会報告会
 「宮城県MSWとの交流会と被災地訪問」での想いを振り返って
社会問題対策部 山﨑 まどか

 12月10日(土)、第3回震災支援対策委員会報告会が開催されました。今回は11月12日(土)・13日(日)に企画した「宮城県MSWとの交流会と被災地訪問」がテーマでした。
 まず初めに、1日目の仙台市民病院で行われた「東日本震災活動報告」を撮影したビデオを見ました。甚大な被害状況が映し出され、2日目に実際に石巻市内を訪れた時の胸の詰まるような想いが再びこみ上げてきました。ぬかるんだ地面に足を踏み入れたその感触が今でも忘れられません。何もかもが流されてしまった跡で、色鉛筆のケースを見つけました。持ち主の子は無事だったのだろうか…。1階部分が吹き抜け状態にさらされている区域では、洗濯機の扉が空いた状態で衣類が飛び出していました。「3.11で時間が止まっている」という被災地のMSWからの言葉が象徴されているようで、とても“復興”とは言い難い深刻な状況であることを理解できたと同時に、確かにここにあったはずの生活がその日に奪われてしまったという何とも言い表しようのない悲しさ、無念さが心に残っています。
 また今回の報告会では、都協会会員の中で津波によってご家族と友人を亡くされた方のお話も伺いました。地震発生後、ご家族とようやく連絡がついたのは4日経ってからのことでした。津波に流されてしまったというご家族を確認するために、遺体安置所へ向かうと廃業後の空き工場で、冷たいコンクリートの上に箱やシートに包まれてご遺体が並べられていたとのこと。お顔を見ても身内でも確信が持てず、何度も足を運んだそうです。そしてご家族を探しに来たはずか、目に入ったのは友人の名前でした。悲しみを感じる暇もなく、涙が出るどころか見つかって良かったと思った、との話に言葉が出ませんでした。先日出版された医療ソーシャルワークの表紙の写真は、地元の震災後の海だそうです。皮肉にも、震災後の方が海の水が綺麗になっていると言います。
 他にも、被災した親戚がいるという会員の方がいらっしゃいました。被災地に行き、親戚と会い感じ取ってきた想いから、何らかの形で力になっていきたいと報告してくださいました。武山会長からは、この先被災地の方々が義援金を使い果たした後の保障の問題や、アルコールの問題等が次々と起きてくることが予測され、長期的な支援が不可欠である旨をお話頂きました。この報告会を通じて、体験を振り返ること、その体験に参加できなくても感じたものを分かち合うことの大切さを身に染みて感じています。「自分に何かできることはないか」と思っている方、小さなことでも一緒に始めてみませんか。皆様のご参加をお待ちしています。

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