震災支援タイトル

一般社団法人 東京都医療社会事業協会         No.10  2012.5.30

災害支援ニュース
つたえる
心をつたえる…様子をつたえる…事実をつたえる…手立てをつたえる…気持ちを伝える

 今回の「つたえる」では、会員の方から寄せられた原稿を掲載させて頂きます。
 今後も「つたえる」では、都協会の活動報告のみならず、会員の方々からの言葉も載せてゆきたいと考えております。震災と、その支援に関しての意見や想い、伝えたいことなど、是非お寄せして頂ければ幸いです。字数など、特に細かい制限はございません。
 掲載希望の方は、都協会事務局にご連絡の程、よろしくお願い致します。

2012年3月11日・・・、頭に浮かんだこと

 

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 「去年の今日もこんな天気だった・・・。」 と話していました。3月11日から一年後、 沿岸部の何もなくなった場所の所々に人々が 集まる光景があり
ました。そこには一年前ま では人々の生活があった場所です。「ここが 玄関、ここが台所・・・」、生活を思い出そ うとする人々の姿が至るところにあり、大 震災から一年後にも普段ではあり得ない光景 を目の当たりにしました。 
 がれきは撤去され、家や学校・・・今はもう何もなくなった場所には草が生えています。被災地に立ってみるとあの時から時間経ったことも感じる一方で、タイムスリップしてしまったかのような不思議な感覚に陥ります。普段は離れた場所で生活しているからなのか、久しぶりにその地に経つと、毎回のようにショックと衝撃を受けてしまいます。

 もしかすると変わり果てた光景にも、今の生活にも慣れてしまうことができるのが人間なのかもしれません。そのことは普通であることではなく、周囲も同じような生活をしているから我慢しなければならない、仕方ないということではないと思うのです。しかし、毎日を必死に生きながらも、明日に向かって生活を立て直し、作り上げていこうとする姿があります。震災から一年以上が経ち、これまでとは異なる新たな課題へと変化し、人々の生活の中に生じていることにも目を向ける必要があると思います。

 復興に向かって進んでいく動きがあります。
 しかし、その地に生活していたひとりひとりの、ひとつひとつの気持ちがあり、いまだに止まったままの想いもあるということも忘れてはならないのではないかと思います。

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2012年3月11日 被災地にて

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