震災支援タイトル

一般社団法人 東京都医療社会事業協会         No.14 2012.11.30

災害支援ニュース
つたえる
心をつたえる…様子をつたえる…事実をつたえる…手立てをつたえる…気持ちを伝える

4つの災害に関するフォーラムに参加して

武山ゆかり

◆10月28日(日)「みんなで考えよう!最後まで地域でくらせるまち石巻フォーラム
~地域包括ケアのまちづくり~」
◆10月29日(月)「石巻市健康・生活復興フォーラム
-市民の生活復興、そして新しい地域の創造へ-」
◆11月3日(土)「関東ブロック震災シンポジウム~つながろう 医療ソーシャルワーカー~」
◆11月3,4,5日「環太平洋社会福祉セミナー2012 災害ソーシャルワーク人財育成」


 10月の28.29日被災地石巻を訪れた際、そして11月の3,4日と東京でのシンポジウムとセミナ-にと、続けて集会に参加しました。それぞれに、思いを込めた内容の話が聞かれましたので、ぜひ皆様に伝えたいと思います。

 10月28日(日)石巻専修大学内で開かれたフォーラムは「さわやか福祉財団」が主催した「最後まで地域で暮らせる石巻」というテーマで参加者の多くはやはり高齢の方でした。厚生労働省からの復興支援や防災のはなし、住民同士が支えあい、声を掛け合い支えあう地域づくりの話などが優しい語り口で、また「開成仮設団地診療所」からは、閉じこもりがちな方、うつ的になることへの防止策など「心と暮らしの問題」が報告され、被災者を支える医療の役割の重要さを語られました。  

 翌29日は、「石巻医療圏 生活・健康復興協議会」主催のフォーラムでは、支援に伴う在宅被災者の調査から見えてきた問題と石巻市の被災対応行政施策や施設、高齢者対策の報告、仮設住宅支援とこれからの地域福祉の担い手、連携の在り方などについての提言、そして今後の高齢社会の先取りともいえる被災地から見える今後の社会における問題点の指摘などが仮設住宅見守り支援員を束ねる社会福祉協議会と復興協議会から語られました。
 発災から1年7か月を経過し、二度目の冬を迎えようとしている被災地では、一見落ち着いたように見えながらも、経済や就労、仮設での生活環境の厳しさなど、心の内側への疲労や不安が積み重なってきています。こうした問題の重さに、どのように応え、対策を講じていくのかを、関係者が集まり思いを共有化しました。多くの難しい状況が語られ、今後の力にしていく機会をめざしての集いとなることを望む2日間でした。
 都心でも紅葉が始まりつつある11月の連休、バザーや運動会、秋の小旅行と出かける方も多く、どちらも熱い思いの方ばかりの参加するシンポジウムでしたが、「災害ソーシャルワーク」という今、一番新しく、早く多くの方に知っていただく必要のあるテーマでの集いでした。

  3日は「関東圏1都6県」のMSW協会が集い、東日本大震災直後に協会活動の経験、そしてこれから起こり得る関東圏での震災や災害への備えについて話し合いました。
 自らも大きな被害に遭った県での「仲間へのピアカウンセリング」の効果、多職種と協働で発揮されたMSWの力、日常での繋がり、業務協力の経験の有無が大きく支援の効果に影響することが明らかになったと報告されました。透析患者の受入れや医療機器を付けた患者の計画停電への対応や、避難先確保など緊吃な課題に、近県で連絡を取り合い受容れる体制の準備などが具体的にも話されました。シンポジストのいずれもが自県の会員と住民の命に責任を感じての熱心な参加と、今後の助け合いの緒となる機会となりました。

 11月3,4,5日と3日間に渡り開かれたJICA後援による国際セミナーは、太平洋を囲む 各国が集い、それぞれに災害の経験とそこから引き出されたSW活動への教訓、SWリーダーの行動や支援者へ支援と統制の必要性についての指摘と、きわめて具体的な対策が提示されました。「災害ソーシャルワーク」について深め、また経験を理論化する過程を歩んでいる今にふさわしい多くの国の経験から引き出された内容のセミナーでした。

 

「つたえる」では、会員の皆様からのご意見を募集しております。震災と、その支援に関しての意見や想い、伝えたいことなど、是非お寄せして頂ければ幸いです。字数など、特に細かい制限はございません。 掲載希望の方は、都協会事務局にご連絡の程、よろしくお願い致します。

 

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