震災支援タイトル

一般社団法人 東京都医療社会事業協会         No.17 2013.3.11

災害支援ニュース
つたえる
心をつたえる…様子をつたえる…事実をつたえる…手立てをつたえる…気持ちを伝える

東日本大震災から2年経過して

 2011年3月11日の東日本大震災発生から2年もの月日が経ちました。

 2年という長い時間が経ちながら、被災地の復興や、被災された方々への支援に関して、思うように進んでいません。
 都内にも多くの避難された方々も、元の住居に戻る目処は立たない、家族が離れ離れのままなど、そして体調も崩し、心身の安定も伴わないままに日々の生活を過ごされています。

 本来の「普通」の生活を取り戻すことが出来ない。
 ほんのちょっと先の未来の予定も立てられない。

 支援に関わっている様々な関係者や東北のMSWの方々、そして都内の避難者交流会に参加されている方々から話しを伺うことで、痛感せざるを得ません。

 時の経過が新たな負担を増大させるばかりです。
 時の経過だけでは何も解決しません。

 国の方針と、実際の現状とが今後も乖離してゆくのではないかと危惧されます
 そのような状況の中、私達医療ソーシャルワーカーとして、出来ること・行わなければならないことを常に考え、一緒に声を上げ、行動してゆく義務があります。
 それには一人でも多くの会員の力が必要となります。
 また、他県協会など幅広い連携も、より進めてゆきたいと考えております。

 今後もご協力の程、何卒よろしくお願い致します。

平成25年3月11日
東京都医療社会事業会
震災支援対策委員会
委員長 加藤 淳(南町田病院)


2年間で出来たこと、出来なかったこと

 武山ゆかり

 その日から、何が出来るか、これで良いのか問い続けて来ました。
 私たちの仕事は病いに苦しんでいる人、体に傷を負った方、生活に困っている人の気持ちに共感し、苦しい中から一緒に小さな明かりを見つけ出し、それを希望に膨らませて行く手伝いをすることです。これほどの大きな災害に、たくさんの失われた命と、数十万に及ぶ家族のそれまでの平穏な生活の喪失を目の当たりにした時、私たちはすぐにはたどりつけない地であっても「他人事」としておけない強い思いに突き動かされ、行動を起こしました。一刻も早く、こころの隙間を埋め、生活再建の手伝いをし、もとの街を、もっと安心な暮らしを再建する支援を、私たちの生活をおいてでもと取りかかり、そして続けて来ました。先の阪神大震災や、その後の国内外の災害に学び、人々の心の傷からの回復や、経済の立て直しに、災害に強い街づくりに毎日の業務をリンクさせて…と。しかし、私たちの日々出来ることは、ほんの少しでしかありませんし、ほんの一部の地域にしか支援できません。まだ、これからはじまる仮設住宅から、高台移転や公営復興住宅など新しい地域への転居と新しいコミュニティーづくりや孤立の予防と、年ごとに高齢化し、仮暮らしに弱る方達を支えながらの仕事となるでしょう。その人手や手立ては、まだ十分な準備は出来てはいません。3月末、私たち都協会理事は、それぞれ何度目かになる被災地への訪問を予定しています。その地に立ち、地震や津波の爪痕を見、必死に生活の再建にかける人々と話すことで、私たちのすべきことが、また新たに見えることを毎回経験してきました。2周年を迎えた3.11の報道を通して、皆さんも被災地の様子を、悲しみを目にされ、聞かれたと思います。2年間で出来たことを私たちは『つたえる』に掲載し、多くの方にホームページで提供してきました。今、この経過を1冊の冊子にしています。出来たこと、出来なかったこと、しなければと思っていること、これからもみなさんと一緒に検証し、考え、行動して行きたいと思います。

  「つたえる」では、会員の皆様からのご意見を募集しております。震災と、その支援に関しての意見や想い、伝えたいことなど、是非お寄せして頂ければ幸いです。字数など、特に細かい制限はございません。
 掲載希望の方は、都協会事務局にご連絡の程、よろしくお願い致します。

発行 一般社団法人 東京都医療社会事業協会 震災支援対策委員会
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