震災支援タイトル

一般社団法人 東京都医療社会事業協会         No.25  2013.10.25

災害支援ニュース
つたえる
心をつたえる…様子をつたえる…事実をつたえる…手立てをつたえる…気持ちを伝える


今回の台風により被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。


第二回震災支援講演会
 「あなたならどうする? もし福島の病院に勤務していたら」の報告

 2013年9月7日(土)あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)にて、岩﨑 賢一氏を講師にお招きし震災支援講演会を開催しました。当日は約40名の参加者が集まり、都協会会員のみならず、千葉、茨城、埼玉などの他県協会のMSWや、学生や他職種の方々も参加してくださいました。講演会後の交流会も含め、無事終了しました。
 岩﨑氏は朝日新聞社の記者として、震災直後から被災地に出向き、取材に関わっており、朝日新聞連載中の「プロメテウスの罠」の著者でもあります(「第13章 病院、奮戦す」『プロメテウスの罠3』 学研 2013)。
 今回の講演では、ジャーナリストとしての視点で、支援者・研究者とはまたことなった観点から、支援の継続の重要さを私達に教示してくださいました。また、私達が自分達の勤める医療機関において被災を経験した場合、どのような行動を取るべきなのか…、考えなくてはならない課題を与えられました。
 東京MSW11月号においても講演会の報告を掲載致しますので、併せてご覧ください。
 以下は参加された方々の感想です。

[参加された方々の感想]
[都協会会員]

  • ソーシャルワーカーとしての専門性だけでなく、一人の人間として、職場と家族のこと、災害は起こりうると想定して、まず自分の行動をシュミレーションしておく必要があると思いました。ソーシャルワーカーとしては、保健師のように分かりやすく取り上げられず、残念ではありますが、きちんと個別援助をし、地域の関係機関との協力、そして社会への声上げをしていければ、ソーシャルワーカーの役割は決して少なくないと思い、頑張っていかなければならないと思いました。

  • 専門性にこだわりすぎず、状況に応じてやるべきことがある、というD-MATの情報収集について参考になった。

  • 視点を柔軟に多面的に持つことの重要性を感じた。

  • ソーシャルワーカーは「何でも屋」という面も必要と思い、プラスの意味でも捉えたい。

  • 「個別にケースワークしないと被災者は自立に結びつかない」という言葉が印象的であった。

  • 自分に置きかえて考えたら、どうするか。正解は無い、とはいえどっちを選んでも心が痛むように思った。残されて、勤務から離れられない方々の思い、想像するだけで厳しい状況。全員の状況把握や冷静な判断ができにくい場面、今からどのくらい考えていけるか…。

  • 自分に置き換えて考えてみたらという岩﨑氏の言葉に重いものを感じました。

  • 子ども被災者支援法のプランが、先月末に出されましたが、前回のパッケージ版+αのみの中身であるし、白紙撤回されるべきと思います。

  • 今は資源ありきで仕事をしているが、資源がない状況の中で何ができるのか想像ができない。また、自分の生活を守りつつ、どこまで仕事に力を注げるか、考えてしまった。

  • 津波で被災した地域、原発事故で被災した地域の問題の違いや、その地域地域で抱えている問題、その中でのハイリスクの人、経済的弱者が更に困っているなど、自分の知らないことが沢山ありました。職員の方々の苦悩も知り、人ごとではないなと思いながら、しっかり地域ごとで、人を支える職種・団体が、災害時の対策を考えなければいけないなと思いました。

  • 現状が分かって良かったです。特に専門職種も震災現場で活躍しているが、難しい点もあるという事を初めて知りました。いつもナースやドクターは即戦力で役に立つのでうらやましく思っていたので。ソーシャルワーカーとして、役に立てそうなことを今日見つけられて良かったです。

  • 非常時には自分が出来ることを何でもやらなければいけないと強く感じた。常日頃、色々な役割分担による縦割りの弊害を感じており、行政、病院と頼りっきりの人に怒りを感じていますが、なおさら怒りが強くなりました。

  • 報道やメディアから得られる情報は一部であり、現地での状況は地域ごとで異なっていることについて考えていく必要を改めて感じた。現地でのソーシャルワーク、ソーシャルワーカーとして何ができるのかを考えさせられました。

  • 私は3.11もそれから1年間は日本にいなかったため、当時の様子や、そこからの経過の中での状況は近くで感じることが出来ませんでした。今回、被災3県の様子と、自分が被災地での活動を通して、思い当たる点、葛藤など共有できる内容が多くありました。実際、現在自分が住んでいる場所で災害が起きた時に何ができるか、どのような動きを行うのか? 起きた時の興奮状態に備え、日頃から、地域で、職場で、ソーシャルワーカー同士で、対策を共有しておく必要性を強く感じました。

  • 幅広い、莫大な取材を通して語って頂いた内容を重く受け止めたいと思います。私にとってはまだまだ、怖さ、無力感の方が強く、具体的な支援を行っていくことに困難を感じることが多くあります。少しずつ関わりを広げていきたいと思います。

  • 現在開院したての病院に勤めており、その中でも専門職以外の仕事との線引き、雇用形態の異なる方々と働く事で問題が様々起きているのに、被災地ではもっと大変だという事で、想像できないと思った。

  • 報道されていることから分からない現実を目の前に突き付けられた感じです。岩﨑さんの仰られた通り、自分がどうするのか、考えておかなくてはいけないと思いました。

  • 地域のニーズと実際の支援、国の施策とそこに集まる人数、とてもギャップがあることを知った。本当に必要な支援を必要な人に届けるためにどうしていくかが課題なのだと感じた。震災から2年半が経ち、自分の中で風化していることに気付いた。もっと関心を持ち続けていきたい。

[会員外]

  • 貴重なお話ありがとうございました。被災地域における諸問題や、今後、私達が取り組まなければならない問題について知ることが出来たと思います。自分の地域におきかえて、再度考えていきたいと思います。

  • 大変重く、大切なお話ありがとうございました。きちんと自分のこととして公私ともシュミレーションしていきたい。

  • 被災地の各地を取材し、実際に生の現実を見、聞き、経過を追った岩﨑氏の講演を聞けて良かった。色々と考えるキッカケを改めてもらえた気がする。

  • 今回の災害は東北で起き、私の住む地域では大きな影響なく過ぎた。しかし、いつどこで災害が起こるかはわからない。まず自分の身を守る備えはしているが、専門職として出来ることを考えておかなければならないと感じました。

  • 実際の場面・状況・問題点を聞かせてもらい、勉強になりました。自分はどうするか考えてみたいと思いました。

  • 福島等の被災地で実際に起きていたことを聞き、自分がもしその場にいたらどうするかを考えさせられた。すぐには出ない答えだと思ったが、考え続けなければいけないと思った。

  • 災害時の本当の声、葛藤を垣間見れた。ソーシャルワーカーの役割を初めて知った。秦野市に災害対策委員会を立ち上げることになり、ソーシャルワーカーもチームに入れるべきだと思った。人と人とのつながりにはソーシャルワーカーは強いと思う。

  • 現場を継続的に歩いた岩崎さんならではの迫力あるお話、曇りの無い目からの提言と問いかけに学ぶことが多く、感謝しております。直接人の命を預かる職種ではない私ですが、お話のようにシュミレーションし、家族とも共有したいです。ありがとうございました。

  • いろいろな問題があることを痛感しますが…、何か1つの方法で解決するのは当然無理ということ、個別に対応していくことで積み重ねていかないとならないと思いました。まだ学生ですが、自分なりに考えてみます。

  • 自分が当事者だったら…と考えさせられる内容でとても良かったです。先生の話の中に出てきた“個人のアセスメントをきちんとして、社会資源にどう結びつけていくのか、を考える人が必要”ということ、ソーシャルワーカーとして地道に行っていかなければならないことだとさらに思いました。

  • 色々な事を考えてみたいと思いました。

 

「被災者生活支援等施策の推進に関する基本的な方針(案)」に関してパブリックコメントを提出しました。

 前回の「つたえる」で、「原発事故子ども・被災者支援法」の基本方針案に関するパプリックコメント募集に関してお伝えしましたが、当協会として意見を発信すべく、復興庁にパプリックコメントを提出しました。
 パブリックコメントの内容に関しては、当協会のホームページに掲載しております。
URL:http://www.tokyo-msw.com/news/013/0130927.html



[震災支援講演会③のお知らせ]

日程:2014年1月16日(木)19時予定
会場:家庭クラブ会館 2階ホール 渋谷区代々木3-20-6  
渋谷区代々木3-20-6
※タイトル未定
講師:清水 康之 氏
(NPO法人 自殺対策支援センター ライフリンク代表)
参加費無料

 講演会の具体的なテーマや申し込み方法など、詳細に関しては決定次第、震災支援ニュース「つたえる」並びに都協会ホームページ、ご案内チラシなどでお知らせ致します。

 

宮城県MSWとの交流会と被災地訪問を今年も実施します。

 一昨年、昨年に引き続き、今年も宮城県MSWの方々との交流会と、被災地訪問を実施致します。
 日程は、2013年12月7日(土)~8日(日)の一泊二日で、初日は夜に仙台にて宮城県MSWの方々との交流会を開催し、2日目は被災地訪問を行う予定です。
 参加費用は宿泊・新幹線・貸切バス込みで2万円の予定です。
 被災地に出向きたいけど思い留まっている方、一泊二日なら参加出来る方など是非参加して頂ければ幸いです。詳細が決まり次第、改めて報告致します。
過去の2011年・2012年の活動内容は、つたえる6号、7号、15号及び「別冊つたえる」をご参照ください。

 

次回の震災支援対策委員会のお知らせ

 当協会では震災発生以降、理事を中心として定期的に震災支援対策委員会を実施し、震災支援に関する活動の検討を図っています。一般会員の方々の参加も歓迎です。今後も支援活動を継続してゆくには多くの方々の意見や思いが必要とされます。参加を希望する方は都協会事務局及び理事宛てにご連絡ください。
 次回の日程は下記となります。
 2013年11月12日(火)19時~ 会場:都協会事務局(福祉財団ビル5階)

 「つたえる」では、会員の皆様からのご意見を募集しております。震災と、その支援に関しての意見や想い、伝えたいことなど、是非お寄せして頂ければ幸いです。字数など、特に細かい制限はございません。
 掲載希望の方は、都協会事務局にご連絡の程、よろしくお願い致します。


発行 社団法人 東京都医療社会事業協会 震災支援対策委員会
〒170-0005
東京都豊島区南大塚3-43-11 福祉財団ビル5F
電話・FAX : 03-5944-8912
Mail:ttn82yj27c@mx10.ttcn.ne.jp