震災支援タイトル

一般社団法人 東京都医療社会事業協会  No.39  2016.6.16

災害支援ニュース
つたえる
心をつたえる…様子をつたえる…事実をつたえる…手立てをつたえる…気持ちを伝える

 5月31日(火)、東京芸術劇場シンフォニースペースにて、緊急災害支援研修を開催しました。急な企画にも関わらず、講師を引き受けて頂いた日本医療社会福祉協会の飯島 望氏と、当協会の理事である伊藤正一氏には大変感謝致します。当日は多くのMSWが参加、都内だけでなく、千葉県や群馬県からもご参加頂きました。後述のアンケートにもご指摘の通り、時間が足りず、特に伊藤氏の講演は当初よりも短くさせて頂いたことをお詫び申し上げます。
 研修以降、会員からの問い合わせや申し込みが入ってきています。今後も支援に繋げてゆくよう、務めてゆきます。

[1]「 熊本の支援はここから始める 」
緊急企画 災害支援研修会に参加して

 5月31日(火)の夜間に東京芸術劇場で開催された当協会主催の災害支援研修会に参加した。講師は日本医療社会福祉協会の業務執行理事であり災害対策副本部長の飯島望氏(勤務先は茨城西南医療センター病院)と、当協会理事の伊藤正一氏。伊藤正一氏からは災害とソーシャルワークとして災害救助法など法制度やその考え方についての講演があったが、研修会の大半は熊本地震でも被災地に入り支援活動を行ってこられた飯島氏のこれまでの災害支援活動、並びに熊本県の被災地の状況を伝える内容のものであった。
 飯島氏は2011年の東日本大震災の被災地である宮城県石巻市での支援活動、そして茨城県の職場のある地域で昨年発災した鬼怒川決壊による被害に対しての支援活動を話され、こういった活動をしてきたことで今回の熊本地震に対しても初期の段階から関わることができて、そしてそこから実際の支援活動に展開することができたとのことであった。
 実際にご自身が被災地に入り、また他の支援者を指揮し鼓舞して災害支援活動を行ってこられた飯島氏は、いかに今までの活動が被災地の行政や関係者から評価され、必要とされたものであるか、また慣れない環境の中での大変さはあるがMSWとして本来求められるべきことを実践するやりがいのある機会であるということを、熱意をもって参加者に精一杯伝えようとされていた。今回の災害支援研修会へ参加された方々はそれぞれが様々な想いを持って参加されていたと思う。実際に被災地入りした場合にMSWはどのように活動しているのか、そのために何か準備しておくことはあるのだろうか、もし東京が被災地となった場合どのように動けばいいのかそのヒントにならないか等・・・実際に会場で参加者から出た質問や意見も同様の内容であった。
 私は現在、当協会の災害支援対策委員会の一員である。今年度の活動として、実際に東京に災害が発生した場合にどう動くのか、また他の地域で災害が発生した時にどのように動くのかをより具体化するガイドラインの作成の担当となった。今回の災害支援研修会でも、災害支援活動を行う上で事前にガイドラインを作成しておくことがいかに大切かということ改めて学んだので、既に簡単なマニュアルは作成されているが足りない内容をそれに付け加え、他のメンバーと完成に向けて作業を進めていきたい。
 最後に、熊本地震に対しての日本医療社会福祉協会の支援活動として、飯島氏は活動資金が不足している、支援活動員も不足していると、研修会の参加者へ協力を呼び掛けておられた。特に支援活動員について。職場の都合、家庭の都合をつけて、そして少しの勇気をもって協力して欲しいと訴えておられた。だが、様々な事情で遠い熊本県益城町へ行きたくても行けないという方は多いと思う。その中でそれぞれが出来る範囲で協力して支援の輪を広げていくことが大切だと思うし、今回の研修会が少しでも熊本県益城町へ支援に行こうかと迷っていた人の後押しとなる機会であり、また新たに志す人ができた機会であったことと願いたい。

一般社団法人 東京都医療社会事業会
震災支援対策委員会
委員 平田 和広(上板橋病院)

②回答理由

■満足

  • 制度・SWの役割についてわかりやすい資料を作成して頂き、とても勉強になりました。

  • 害支援の流れ、MSWとしての関わり方・重要な気持ちの在り方等丁寧に教えて頂きました。SWとして信頼関係を形成していくこと、最終的に地域に戻すというエンパワメントを高めていくこと、自分で考え動くというアウトリーチの考えがとても印象に残りました。

  • 各災害に共有(共通)すること、違うことについて学ぶことが出来ました。

  • 私は阿蘇郡出身で、今回のお話を興味深く聞かせて頂きました。MSWとして今後何ができるか考えていきたいと思います。貴重な機会ありがとうございました。
  • 実際に現地に行き活動を行ったからこそわかることを聞けてとても満足しています。被災者の方の思いや生活状況についても、現地に入ることでわかることもあるのだと思いました。別の地域から現地に入るにあたり、現地の地域性や社会資源は分からないため、自分の地域が被災した時のため情報をまとめておくことも必要だと思いました。

  • 普段キャッチすることのできない情報を得ることができ、とても満足しています。また、この研修で学び、得たことを自身の病院で共に有し周知していく必要があると思いました。

  • 被災地については気になりながらも、まだ年数が浅く知識もないため遠慮がちでした。実際の支援の内容や心構えなどいろいろと参考になりました。少しでも力になれるよう今後も勉強していきたいと感じることが出来ました。

  • 実際の支援の話、活動を聞けて良かったです。

  • 日本協会の実際の動き、現地でどのように動いたか詳細を聞けたことで、今後個人や協会としての活動の参考となりました。実際の相談支援、調整機能の発揮と共に被災者や公的機関等のエンパワメント機能・・・ソーシャルワークの原点がそこにあることを、とても感じました。

  • 災害時に何が出来るかということについて、これまでも頭をよぎったことはありましたが、何となく他人事だったように思います。今日の研修会に災害時のことを考えさせられたと同時に、特別な事ではないとも感じました。

  • 今まで曖昧だった災害のSWの活動について、大変わかりやすい講義でした。

  • 実際現地に赴き、体制を組むための関わりや内容を知ることが出来て良かったです。また全く知らないで活動することでの注意点、配慮すべき事など知ることが出来て良かったです。自分で考え、必要なことを見つけソーシャルワークの視点で援助するという言葉がとても響きました。

  • 今後、SWサイドで行っておくべき課題を見つけられました。

  • 飯島さんから体験を通じた生の声を聴かせて頂くことができ、大変勉強になり、また心に響きました。熊本への支援を東京からも学び繋いでいきたいと思います。本当にお忙しい中ありがとございました。

  • 実際のお話が聞けてイメージが出来ました。

  • とても参考になる話が多かったです。

  • 実際に災害支援を行った経過やどういった情報が必要になるかなど詳しい話を聞けてとても勉強になりました。

  • 茨城での水害、熊本での震災支援について、日/時間の流れと組織として個人SW(協力員、担当者)として、どのように働きかけ、協働/支援したか分かりやすく現状が理解できました。災害の規模や内容・地域により環境や社会資源は異なりますが、SWとしての本来の役割は行えるのではないか、協力できるのではないかと感じました。伊藤さんの法制度も含め整理する機会となりました。

  • とても参考になりました。イメージ化出来ました。

  • 現地での話を伺うことができ、とても勉強になりました。東京で起きたら・・・ということをまた意識しました。これからも学びの場に参加していきたいと思います。伊藤さんの話もとても参考になりました。

  • 飯島さんの災害時現地でのSWの考え方、動き、他職種との連携、現地の方との折り合い、畑中さんからのメッセージどれもとても必要な情報でした。伊藤さんから法的な示指も良かったです。

  • 常総の災害支援で福祉避難所へ位置づいたプロセスをお話し下さり大変参考になりました。

  • とても分かりやすく具体的な内容でした。今回の熊本への支援には諸事情により参加が難しいのですが、自分が所属する病院で、近隣地域との合同での災害訓練については、MSWとして積極的に取り組みたいと思いました。

  • 実際に災害の現場で活動された飯島さんのお話は力強く、たくさんの熱意、エネルギーを頂きました。災害を受けた地に実際に入っていくのは勇気と日頃の業務で実力をつけて、役に立てる者になりたいと思いました。伊藤さんのお話も興味深く、知っておくべきポイントを伺うことができました。ありがとうございました。

  • 飯島氏の東日本大震災と常総市水害の被災の体験を踏まえて、熊本での活動への促しはとても説得力がありました。伊藤氏の法制度や支援者の健康維持の必要性についての解説は、状況の理解にとても役立ちました。

  • 飯島氏の話が自らの被災経験、熊本へのレクチャーと実際に即した話がSWの立場で真摯に語 られ胸に響きました。「ジレンマ」の語が度々語られましたが、誰もが何か出来ないか、自分は何が出来るか・・・で心が痛むと思います。それに対して具体的な行動を示して下さる為の下ごしらえを組織として、して下さること、それがこれまでの経験で出来るようになったことは大変重要な事だと思います。忙しい中、話に来て下さることにも感謝です。

  • タイムリーな企画でした。熊本県への支援について、県協会としての取り組み又は災害対策について見当しているところです。

  • とても分かりやすく、実際に即した講演で、実際震災支援を行う場合のイメージがついてきました。震災支援にはマニュアルは必要でもそれ以上にSWの考え方をベースに自発的で臨機応変なアウトリーチが必要であると言うことが印象に残りました。

 

やや満足

  • とてもためになりました。時間的にもう少し余裕があると良いです。ありがとうございました。

  • 内容が多く、時間が短かったです。貴重なお話をありがとうございました。被災地でMSWがどのような働きが出来るのか非常に勉強になりました。自分はまだ経験年数も浅く未熟ですが、いつか被災地に行けるSWになりたいと思いました。都協会で今後、どなたが行かれたのか知りたいと思いました(感想を含め)。

  • 当院は災害拠点病院ではありませんが、東日本大震災等を含む災害時にソーシャルワーカーは何をすべきなのか、何が出来るのか、全く何も情報も知識もない状況なので、今回お話を伺えて熊本地震で行っている活動を通してイメージが湧きました。皆様が話していたように今後、東京で起こることを想定すると何を準備していったらいいのか、今後の課題だと思います。

  • 時間が少なかった。もっと聞きたかったです。

  • 東京で起きた時に各MSWの行動モデル(自治体との連携、三次急との連携、病院単位としての動き)などを話し合いたかったです。

  • 様々な情報を伺えてよかったと思います。まだまだピンとこない所もあるので、今後、個人的にも勉強していきたいです。

 

どちらとも言えない

  • 今回は大まかな被災地の状況、援助体制のあり方などの話でしたが、ぜひ第2弾、第3弾ではSWがどのような制度にどのように関わったか等具体的な話を伺いたいです。

 

3.災害支援対策委員会への意見・要望

  • 最後に話のあった自分の職場で出来る準備、ネットワークつくりに対しての研修をお願いしたいです。

  • 意見にあがった今、何をすればいいか、起きた時にするべきことを知りたいと思いまし た。

  • 緊急企画ありがとうございました。引き続き、企画を期待しています。

  • 私達の東京で災害が起こった時にSWとして何が出来るか?何をすべきかなど協会でアウトラインを作成して協会員に周知してほしいです(今日の話の都協会版)。

  • いつも多忙な中、タイムリーに取り組んで下さりありがとうございます。

  • 大変良い内容の研修でした。今日、来られなかった方(会員)にも伝えていって頂けると良いと思います。

  • 話を聞いていると、経験年数が長い人の方が良いのかなと思いました。

  • 一度、被災地に行ってみたいと思いました。

  • 今後災害が起きて東京がメタになった時、大きな不安があります(話を聞いてもぬぐえな い)。

  • 研修会の開催等、本当にありがとうございました。

  • 関東地区で情報交流できるといいですね。

 

[2]熊本地震支援について

前号に引き続き、以下のお知らせを再掲させて頂きます。

熊本県への現地応援派遣 日本医療社会福祉協会より、全国のMSW協会に派遣の要請がありました。
 以下、日本医療社会福祉協会のホームページからの抜粋です。

「平成 28 年熊本地震」への支援活動

さて、当協会ではさる4月16日に熊本地震災害対策本部を立ち上げ、4月17日~4 月20日に2名を現地に派遣し、4月24日に協会として支援活動を開始することを決定 いたしました。4月25日から原則2名体制で現地に入り、5月2日より益城町総合体育 館での支援活動に参加しております。5月1日~7日まで早坂会長も現地で活動を行い、 熊本、佐賀、大分県協会の会長さまとも協議の上、今後一定期間ソーシャルワーカーとしての支援が必要と判断し、会員のみなさまにご協力を呼びかけることとなりました。 日常業務もご多忙だとは思いますが是非熊本への支援にご協力賜りたくお願いいたします。

 活動場所: 益城町総合体育館(2015 年より熊本 YMCA が指定管理者)
〒861-2242 熊本県上益城郡益城町木山 236 TEL: 096-289-2433 FAX: 096-289- 2434
活動日程: ①日~水曜日 ② 水~日曜日
活動内容: ◆避難者支援 個別相談、コミュニティ支援
◆その他、関係機関・団体との連絡・相談・調整業務 等その時の状況に合わせた相 談・調整・生活支援を行う。
【お問い合せ先】 (公社)日本医療社会福祉協会 事務局
〒162-0065 東京都新宿区住吉町 8-20 四谷ヂンゴビル 2F
TEL:03-5366-1057 FAX:03-5366-1058 E-mail:jaswhc@d3.dion.ne.jp

         ↓ 

 都協会では要請に応じ、現地応援員を募集します。
 なお、都協会より派遣する会員に、交通費を含む活動費として、1回一人5万円を助成
することが決定しました。※人数に限りがありますので、ご了承ください。
 参加可能な方は、東京都医療社会事業協会の事務局にFAXにてお申し込みください。
          FAX:03-5944-9745

 

熊本地震 支援金のお願い

熊本県協会への支援や、当協会より現地に派遣する費用の一部に使用する目的として、支援金を皆様より受け付けております。

御協力頂ける方は、下記の郵貯銀行口座に送金をお願い致します。

★支援金受付の振替口座(ゆうちょ銀行)
口座名義:一般社団法人 東京都医療社会事業協会
口座番号:00130-5-577525

振込用紙の記入欄に「平成28年熊本地震」と記入して下さい。

 

 「つたえる」では、会員の皆様からのご意見を募集しております。震災と、その支援に関しての意見や想い、伝えたいことなど、是非お寄せして頂ければ幸いです。字数など、特に細かい制限はございません。
 掲載希望の方は、都協会事務局にご連絡の程、よろしくお願い致します。

過去のバックナンバーは当協会のホームページにて閲覧可能です。

発行 一般社団法人 東京都医療社会事業協会 災害支援対策委員会
〒170-0005 
東京都豊島区南大塚3-43-11 福祉財団ビル5F
電話・FAX : 03-5944-8912
Mail: ttn82yj27c@mx10.ttcn.ne.jp